Madiran Cuvee des Vieux Ceps AOC, Rouge
マディラン キュヴェ・デ・ヴュー・セップ 赤
*ワイン名:マディラン
キュヴェ・デ・ヴュー・セップ 赤
*原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:AOC マディラン
*ブドウ品種:タナ80%、
カベルネ(フラン&ソーヴィニョン)20%

*醸造
 手摘みで収穫したブドウを100%除梗し、3日間の低温マセレーションを施す。その後、容量250ヘクトリットルのグラスウールの発酵槽、容量200ヘクトリットルのステンレス・タンク、容量120ヘクトリットルのセメントの発酵槽で発酵を行う。発酵は25度で約15日間。この間1日1回のデレスタージュとルモンタージュを実施する。発酵終了後も果皮浸漬を行い、2週間後にワインを発酵槽から引き抜く。圧搾後、プレス・ワインは一切使わずに、容量225リットルのバリック(新樽比率1/2)に移し、マロラクティック発酵と熟成を行う。バリックはアリエとトロンセ産のオークで、樽の焼きはM+(moyenne forteモワイエンヌ・フォルト)。スガン・モロー/Seguin Moreau、ジレ/Gillet、ベルトミュー/Berthomieuの3社の樽を使用。熟成はシュール・リーの状態で行い、熟成期間は18ヶ月。この間3回の澱引きを行なう。熟成終了後、清澄は行わず、ごく軽くプレート濾過を施して瓶詰め。

*コメント
 非常に濃厚なローブでバニラやトースト、下草、レッド・フルーツなどの香りが感じられる。口中は力強く、肉付きが良くがっちりしていて、フィニッシュに樽のノートが残る。鴨のコンフィやマグレ、シヴェ料理、風味の強いチーズと良く合うでしょう。

*各誌の評価
『ジルベール&ガイヤール国際チャレンジ2021』  金賞&92点(評価:2019VT)
 濃く、美しい、紫がかったローブ。黒果実や上質なスパイス、甘草、トースト、そしてメントールがうまく統合した香り。肉付きがよく、凝縮していてコクがある。表現力が発揮されるのはまだこれからだが、優雅さと正確さは素晴らしい。成功作。

『パリ農事コンクール2021』  金賞(評価:2019VT)
パリ農事コンクール2020でも2018年物が金賞受賞し、2年連続で金賞受賞

『アシェット』(2022年版)  三つ星★★★&ク・ド・クール(評価:2018VT)
 ルビー色とガーネット色の中間にあるような、強烈な赤のローブ。力強いキュヴェで、素晴らしい複雑性を備えている。赤果実と黒果実、カンゾウ、そして甘味のあるスパイスの香りが調和している。口に含めると、とろけるようなタンニンを中心に、果実味の濃厚さと豊かさが感じられる。優れたマディラン。


<シャトーの古樹のブドウ>


<樹齢200年古樹の区画。ドゥニ・カップマルタン(左)と、父モーリス・カップマルタン(右)>